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今月の一品:ベルガモット

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今月の一品:ベルガモット

DOP(原産地名称保護制度)の認定を受けたベルガモットは、カラブリア州を代表するかんきつ類の一つで、 長寿の果実 とも呼ばれています。
栽培に最も適した気候の州南東部・ジャスミン海岸一帯で広く耕作されています。

健康に良いとされる栄養価の高さや、食材としての優秀さ以上にこの地域のベルガモットを有名にしているのは、抽出される香油の薫り高さによるものです。
ベルガモットの果汁は抗酸化作用に優れビタミンが豊富。香りにはリラクゼーション効果もあり、さらに脱毛や頭皮のトラブルにも効果があるとされています。
消炎作用やコレステロール値の急激な上昇を抑える効果もあります。

これは、豊富に含まれるクエン酸成分によるもので、故に多量の常用摂取が勧められない理由にもなっています。

興味深いことに、ベルガモットの種を他地域に植えると、苦味のあるオレンジが生る樹に成長することがわかっています。
寒さに弱く、越冬させるのに注意が必要なものの、カラブリア州のこの地域一帯の特殊な環境が良質なベルガモットの生産に欠かせないのです。

適切な生育方法と環境で、樹高は3メートル以上に成長します。記録に残る限り、最も古い樹はこの地域一帯の大農家だった二コラ・パリーシ(Nicola Parisi)によって1750年に植えられたもので、その後徐々に広がり、この地域一帯で栽培されるようになりました。

ベルガモットの名前自体は大変古い物ですが、由来がはっきりとしていません。
一説にはスペインのベルガ市(Berga)を由来とする物が知られています。かつて、スペインには本土にベルガ市が存在し、同時にカナリア諸島のうちの1島もベルガ島と呼ばれていました。このどちらかが語源になった、という説です。
他に、エーゲ海が目の前のトルコのペルガモン(Pergamon)市の名に由来する説、トルコ語で「神の梨の樹」を意味する言葉ベルグ-ア-ムンディ(Berg-a-mundi)が由来とする説もあります。
中国語からの派生も十分考えられ、諸説紛々で真実を知ることは少し難しいのかもしれません。

2つの逸話も伝えられていて、1つは16世紀にローマ市で神聖ローマ帝国皇帝・カール5世への貢ぎ物とされたという物。もう1つは、スペイン王国から送られたかんきつ類の枝を、レッジョカラブリアの豪族が苦いオレンジが生る樹に接ぎ木したという物です。

レッジョカラブリア市のかんきつ類博物館(il Museo Agrumario)では、精油抽出の為や果汁を取る為の古道具を見学することが出来ます。この中には、ベルガモット専用の器械・ガンジェーリ(Gangeri)の展示もあります。

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